工場・倉庫の屋根遮熱対策ブログ

工場・倉庫の暑さ対策や省エネ対策をお考えの方へ。
「いらか」では、屋根遮熱シート工事の専門情報を発信しています。
施工事例や導入メリット、最新の遮熱技術、費用対効果など、役立つ情報を随時更新中! 遮熱対策で快適な環境を実現したい方は、ぜひご覧ください。

屋根用アルミ遮熱シートとは?効果・仕組み・メリットと施工方法を解説

夏場の工場や倉庫では、屋根から伝わる熱によって室内が暑くなることがあります。特に金属屋根は日射の影響を受けやすく、空調を稼働させても暑さを感じるケースがあります。

こうした屋根からの熱への対策として利用されているのが、アルミ遮熱シートです。

アルミ遮熱シートは、アルミの高い反射性能を利用して輻射熱を反射し、建物内部へ伝わる熱を抑えるための遮熱材です。断熱材や遮熱塗料とは熱へのアプローチが異なるため、それぞれの特徴を理解して選ぶ必要があります。

この記事では、屋根用アルミ遮熱シートの仕組みや効果、メリット・デメリット、施工方法について解説します。工場や倉庫の暑さ対策を検討している方は参考にしてください。

アルミ遮熱シートとは

アルミ遮熱シートとは、アルミニウムの反射性能を利用して、主に輻射による熱の移動を抑える遮熱材です。

建物では、太陽光を受けた屋根が高温になり、その熱が室内側へ移動します。特に屋根面積の大きな工場や倉庫では、屋根から受ける熱の影響が大きくなりやすく、夏場の室内環境を悪化させる原因になります。

アルミ遮熱シートを適切な位置に施工すると、屋根から室内側へ向かう輻射熱を反射し、建物内部へ伝わる熱を抑える効果が期待できます。

断熱材のように素材の厚みによって熱伝導を抑えるのではなく、熱を反射することで暑さ対策を行うことがアルミ遮熱シートの大きな特徴です。

なぜアルミで屋根の暑さを抑えられる?

アルミ遮熱シートの仕組みを理解するには、まず熱がどのように建物内部へ伝わるのかを知る必要があります。

熱の伝わり方は、大きく「伝導」「対流」「輻射」の3種類に分けられます。

建物が暑くなる3つの熱

伝導とは、物質同士が接触することで熱が伝わる現象です。例えば、熱くなった屋根材から接触している下地材へ熱が移動する現象が該当します。

対流は、空気や液体が移動することで熱が伝わる現象です。暖められた空気が移動することで、建物内部にも熱が広がります。

輻射は、電磁波によって熱が移動する現象です。物体同士が直接触れていなくても熱が伝わる点が、伝導との大きな違いです。

建物の暑さ対策では、これらの熱の伝わり方を理解したうえで、それぞれに適した対策を行うことが重要です。

輻射熱とは

輻射熱とは、赤外線などの電磁波によって伝わる熱です。

例えば、焚き火の近くに立ったとき、火に直接触れていなくても暖かさを感じます。これは輻射によって熱が伝わっているためです。

建物でも同様に、太陽光を受けた屋根が高温になると、その熱が室内側へ伝わります。

工場や倉庫では屋根面積が大きいため、屋根全体が高温になると広い範囲から熱の影響を受けます。空調設備だけで室温を下げようとしても、屋根から熱が伝わり続けていれば冷房負荷が大きくなる可能性があります。

そこで重要になるのが、屋根から室内側へ伝わる輻射熱への対策です。

アルミが輻射熱を反射する仕組み

アルミは赤外線を反射しやすい性質を持っています。

アルミ遮熱シートはこの性質を利用し、屋根から建物内部へ向かう輻射熱を反射することで熱の移動を抑えます。

ここで重要なのは、アルミ遮熱シートが「熱を吸収して止める」のではなく、熱を反射することで室内側へ伝わる量を減らすという点です。

そのため、グラスウールやウレタンフォームなどの断熱材とは暑さを抑える仕組みが異なります。

屋根からの輻射熱が暑さの大きな原因となっている建物では、アルミ遮熱シートが有効な対策のひとつになります。

屋根にアルミ遮熱シートを施工する効果

屋根にアルミ遮熱シートを施工すると、屋根から建物内部へ伝わる輻射熱を抑える効果が期待できます。

夏場は太陽光によって屋根が高温になります。特に折板屋根などの金属屋根では、その影響を受けやすく、屋根からの熱が室内環境に影響する場合があります。

アルミ遮熱シートを適切に施工すると、屋根から室内側へ向かう輻射熱を反射できます。その結果、室温上昇を抑えたり、作業者が感じる暑さを軽減したりする効果が期待できます。

また、建物内部への熱の侵入を抑えることで、空調設備への負荷を軽減できる可能性もあります。

ただし、アルミ遮熱シートを施工すれば必ず室温が一定の温度まで下がるわけではありません。実際の効果は屋根材や断熱性能、天井高、換気設備、空調設備、建物内部の発熱などによって変わります。

そのため、施工前には建物の暑さの原因を確認し、アルミ遮熱シートが適しているか判断することが重要です。

アルミ遮熱シートのメリット

アルミ遮熱シートの大きなメリットは、屋根から伝わる輻射熱へ直接アプローチできることです。

特に工場や倉庫では、屋根面積が広く、日中に長時間の日射を受けます。屋根から室内へ伝わる熱を抑えることで、建物全体の暑さ対策につながります。

また、空調設備だけに依存しない暑さ対策ができる点もメリットです。

エアコンは室内に入った熱を冷やしますが、遮熱シートは建物内部へ伝わる熱そのものを抑える方法です。遮熱と空調を組み合わせることで、より効率的な暑さ対策を検討できます。

さらに、既存建物へ後から施工できる工法があることも特徴です。屋根の形状や建物の状態に応じて屋根上や屋根下などから施工できるため、工場や倉庫の改修時にも検討できます。

アルミ遮熱シートのデメリット・注意点

アルミ遮熱シートにはメリットがある一方、施工方法によって性能が左右される点には注意が必要です。

遮熱材は、適切な施工方法や空気層を確保することで性能を発揮する製品があります。施工方法を誤ると、本来想定されている遮熱性能を十分に発揮できない可能性があります。

また、屋根上へ施工する場合には高所作業が必要です。固定方法が不十分であれば強風による剥離や飛散につながる可能性があり、屋根への固定方法を誤れば雨漏りの原因にもなります。

特に工場や倉庫などの大規模屋根では、DIYではなく建物の構造や屋根材を理解した専門業者へ依頼することが重要です。

また、アルミ遮熱シートはすべての暑さを解決するものではありません。製造設備から大量の熱が発生している工場などでは、換気や空調など別の対策と組み合わせる必要があります。

アルミ遮熱シートと遮熱塗料の違い

アルミ遮熱シートと遮熱塗料は、どちらも屋根の暑さ対策として利用されますが、仕組みが異なります。

比較項目 アルミ遮熱シート 遮熱塗料
主な仕組み 輻射熱を反射する 太陽光の一部を反射する
施工方法 シート状の遮熱材を施工 屋根表面へ塗装
主な施工場所 屋根上・屋根下など 屋根表面
特徴 輻射熱への対策ができる 屋根塗装と同時に遮熱できる
メンテナンス 製品・施工方法による 定期的な再塗装が必要

遮熱塗料は太陽光の一部を反射し、屋根表面の温度上昇を抑える方法です。そのため、屋根が塗り替え時期を迎えている場合には、屋根メンテナンスと遮熱を同時に行えるメリットがあります。

一方、アルミ遮熱シートは輻射熱を反射することで熱の移動を抑えます。

どちらが適しているかは、屋根の状態や暑さの原因、今後のメンテナンス計画などによって判断しましょう。

アルミ遮熱シートと断熱材の違い

アルミ遮熱シートと断熱材も、熱へのアプローチが異なります。

グラスウールやウレタンフォームなどの断熱材は、熱伝導を抑えることで熱が移動しにくい状態をつくります。

一方、アルミ遮熱シートは輻射熱を反射することで、熱の移動を抑えます。

つまり、断熱材は「熱を伝わりにくくする」、アルミ遮熱シートは「輻射熱を反射する」という違いがあります。

そのため、必ずしもどちらか一方だけを選択する必要はありません。

建物の用途や構造によっては、断熱材と遮熱材を組み合わせることで、異なる熱の伝わり方へ対策する方法もあります。

工場や倉庫の暑さ対策では、すでに断熱材が入っているから遮熱対策が不要とは限りません。現在どのような熱の影響を受けているのかを確認したうえで判断することが重要です。

アルミ遮熱シートの施工方法

アルミ遮熱シートの施工方法は、屋根の形状や建物の状態によって異なります。

代表的なのが屋根上施工、屋根下施工、カバー施工です。

屋根上施工

屋根上施工は、既存屋根の外側にアルミ遮熱シートを施工する方法です。

屋根部分で輻射熱への対策を行えるため、工場や倉庫などの暑さ対策として利用されます。

一方、屋根上での施工には安全管理が必要です。また、シートが強風などで剥離しないよう適切に固定する必要があります。

屋根材への固定方法によっては防水性にも関係するため、専門業者による施工が基本となります。

屋根下施工

屋根下施工は、屋根の室内側からアルミ遮熱シートを取り付ける方法です。

既存屋根を大きく変更せず施工できる場合があり、建物の状況によっては屋根上から施工する方法より導入しやすいケースがあります。

ただし、梁や設備の配置、天井の有無などによって施工条件が変わります。

また、アルミ遮熱シートの性能を引き出すためには、製品に適した施工方法を守る必要があります。

カバー施工

屋根の改修時には、カバー工法とアルミ遮熱シートを組み合わせる方法もあります。

カバー工法は既存屋根の上に新しい屋根を設置する方法です。その間に遮熱材を施工することで、屋根改修と遮熱対策を同時に行えます。

既存屋根が塗り替えだけでは対応できないほど劣化している場合には、屋根改修と合わせて検討できます。

ただし、既存屋根の状態や建物の構造によって施工できる工法は異なるため、事前の現地調査が必要です。

アルミ遮熱シートの選び方

アルミ遮熱シートを選ぶ際には、価格だけではなく、使用されている素材や遮熱性能、耐久性、施工方法を確認することが重要です。

特に確認したいのが、メーカーが公表している性能試験です。「アルミを使用している」という理由だけで製品を選ぶのではなく、どのような条件で性能が確認されているのかを確認しましょう。

また、施工する建物に対応した製品であることも重要です。

住宅の屋根裏と数千㎡の工場屋根では、求められる耐久性や施工方法が異なります。特に工場や倉庫では、屋根材や建物の稼働状況まで考慮して選ぶ必要があります。

製品単体の価格だけではなく、施工方法や耐久性、将来的なメンテナンスまで含めて比較しましょう。

サーモバリアとは

サーモバリアは、アルミの反射性能を利用して輻射熱を抑える遮熱材です。

IRAKA THERMOが取り扱うサーモバリアは、工場や倉庫などの屋根の暑さ対策に利用できます。

アルミ遮熱シートの特徴は、断熱材のように厚さによって熱伝導を抑えるのではなく、アルミによって輻射熱を反射する点にあります。

そのため、屋根から伝わる輻射熱が暑さの原因となっている建物では、有効な選択肢のひとつです。

また、建物によって屋根の形状や施工条件は異なります。

工場や倉庫の屋根では折板屋根が使用されていることも多く、建物を使用しながら施工したいケースもあります。そのため、製品だけでなく、建物に合わせた施工方法まで含めて検討することが重要です。

IRAKA THERMOの施工事例

アルミ遮熱シートを検討するときには、製品スペックだけでなく実際の施工事例も確認しましょう。

同じ遮熱材でも、建物の構造や屋根材、施工面積、既存の断熱性能などによって施工後の効果は異なります。

IRAKA THERMOでは、工場や倉庫をはじめとした建物へのサーモバリア施工を行っています。

施工事例を見る際には、単に「施工後に涼しくなった」という情報だけではなく、どのような建物に、どの工法で施工したのかを確認することが重要です。

自社と近い屋根材や建物用途の事例があれば、施工方法を検討する際の参考になります。

また、工場や倉庫の暑さ対策では、屋根の面積や形状によって必要な施工方法と費用が大きく変わります。

アルミ遮熱シートを検討している場合には、まず建物の状態を確認し、遮熱塗料や断熱材などほかの方法とも比較したうえで、自社に適した対策を選びましょう。